50kWを超える電力を使用する建物ではキュービクルを設置する必要があります。しかし、キュービクルは設置場所や使用条件に合わせて選定することが必要です。
この記事では、キュービクルの種類や選定理由を説明しますので、設置環境や目的に応じた最適なキュービクルを選ぶ参考にしてください。
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設置場所によるキュービクルの種類
キュービクルは専用の金属箱にすべての機器を納めた比較的コンパクトな高圧受電設備です。そのため、キュービクルは屋内・屋外を問わず様々な環境に設置できます。ただし、設置する環境に合わせて種類を選定することが必要です。
屋内用キュービクル

画像参照:宇賀神電機株式会社
屋内用のキュービクルは、雨や風など天候の影響を受けない場所に設置します。天候の影響による劣化が少なく、メンテナンス時も天候を気にせず扉を開けることが可能です。また、屋外用よりも簡易な構造なため、一般に軽量・コンパクト・安価な傾向があります。
しかし、キュービクルは高圧の電気を扱う設備であるため、安全管理を徹底する必要があり、屋内に設置する場合には、一般に専用の電気室を設けて施錠管理を行います。また、屋内にキュービクルを搬入して設置するため、搬入経路の確保も必要です。
キュービクル単体の価格は屋外キュービクルよりも安価ですが、専用の室や搬入経路を設ける必要があるため、建築コスト上昇の要因となります。
建物外の敷地があまりなく、建物内に十分な設置スペースが確保できる場合に適しています。
屋外用キュービクル
屋外用のキュービクルは機器が納まっている金属箱に雨風が入らない防水の構造になっています。建物外の敷地や屋上に設置することができ、建物内に十分な設置スペースが確保できない場合にも設置可能です。
しかし、雨風が入らない構造とするため、屋内用と比較すると重量があり価格も高くなる傾向があります。また、設置時には基礎を高くし下部からの雨水の侵入を防止する、小動物の侵入の恐れがある場合は網などで侵入防止を施すなど、設置環境に合わせた対策が必要です。
キュービクルを屋外に設置する場合は、第三者が勝手にキュービクルに触れることがないようフェンスなどを設置し、施錠管理を行うより安全性は向上します。
屋外に設置したキュービクルが劣化すると、雨水の侵入により内部で短絡・漏電などの電気事故が発生する恐れがあります。そのため内部の機器だけでなく、金属箱の劣化や雨漏りの可能性なども定期的に確認し、状況に応じた補修や更新を行います。
建物内に専用の室を設けることが難しく、周囲に十分な敷地がある場合や屋上に設備機器を設置できる場合に適しています。
耐候性キュービクル
屋外用のキュービクルでも、特に環境の影響を受ける場合には、特殊仕様の耐候性キュービクルを検討します。
例えば、海の近くで潮風の影響を受ける場合は、鉄製のキュービクルはさびてしまうため溶融亜鉛メッキ(どぶ付けメッキ)処理をしたキュービクルが用いられることがあります。
この他、ステンレス製のキュービクルなど、メーカーにより様々な仕様が用意されていますので、通常よりも劣悪な環境にキュービクルを設置する場合は、メーカーや代理店に相談してみるのも良いでしょう。
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前面保守型と前後面保守型
キュービクルには、内部の機器にアクセスするための扉が付いています。この扉がキュービクルの前面(片側)のみに付いているものが前面保守型、前面と後面の両方についているものが前後面保守型です。
前面保守型は、後面にスペースが不要で電気室の壁面などスペースの端に設置できます。片面しか内部にアクセスできないため、奥行きが大きくできないため、薄く幅のある形になります。
前後面保守型は、キュービクルの両側から内部にアクセスできますが、四方向すべてにメンテナンススペースが必要です。内部へのアクセス性が良く、大型の機器を設置しやすい点がメリットです。
コンパクト・省スペース
キュービクルは大型の電気設備であるため、設置スペースの確保が問題になります。特に既存の建物に新たにキュービクルを設置する場合は、新たに設置スペースを設けなければならないため、広いスペースを確保することは難しいでしょう。
そのため、各メーカーが工夫をしてコンパクト・省スペースなキュービクルを開発しています。
コンパクトタイプのキュービクルは、標準的なキュービクルに比べると仕様の自由度が低く、メンテナンスがやりにくいなどのデメリットがありますが、標準的なキュービクルが設置できない場所でも設置できる可能性があります。
分割搬入・現地組立
キュービクルを屋内に設置する場合、搬入経路がなく設置が困難なケースがあります。その様な場合には、キュービクルを分割して搬入し現地で組み立てる方法があります。
標準的なキュービクルもいくつかの盤の組合せで構成され、盤ごとに搬入できますが、キュービクルの中には、さらに細かく分割搬入・現地組立に対応したものがあります。
分割搬入・現地組立に対応したキュービクルはメーカーの技術支援が必要だったり、特注のため価格面・納期面で不利になったりする場合もありますが、標準的なキュービクルが搬入できない場所でも設置できるため、状況に応じて選択するとよいでしょう。
認定キュービクル・推奨キュービクル
キュービクルの種類として、法令や民間規格に適合した認定キュービクル・推奨キュービクルがあります。
認定キュービクル(非常電源専用受電設備)
消防法及び関係法令で、一定の用途・規模の建物において、消防用設備等に電源を供給するため非常電源を設置することが定められています。キュービクルは、この法令で定められた非常電源のひとつである非常電源専用受電設備とすることが可能です。
非常電源専用受電設備とするためには、法令で定められた仕様を満たしている必要があります。この仕様を満たしていると認定されたキュービクルを一般に認定キュービクルと呼びます。
キュービクルは受電設備として元々必要な設備認定のため、認定キュービクルにすることで非常用発電機など、他の高額な非常電源が不要となればコストメリットは大きいと言えるでしょう。
建物の用途や規模など、消防要件を確認し、適切な選定が望まれます。
推奨キュービクル(日本電気協会推奨品)
推奨キュービクルは(社)日本電気協会が定めたキュービクル式高圧受電設備推奨規程に適合していると認められたキュービクルです。
キュービクル式高圧受電設備推奨規程は、信頼度の高いキュービクルの普及により波及事故及び感電死傷事故の防止を図るものとされています。そのためJIS規格よりも厳しい条件が設けられており、より高い信頼性があると考えてよいでしょう。
推奨キュービクルは、消防法における「消防長(消防署長)が火災予防上支障がないと認める構造」を有するものとして扱われます。このため、屋内に設置される場合は不燃材で区画された室に設置された場合と同等として扱われる、屋外に設置される場合は、建築物からの離隔距離が1m以上に緩和されるといったメリットがあります。
これにより、推奨品でないキュービクルでは設置が難しい状況でも設置できる可能性があります。
設置環境にあわせた選定をしよう
キュービクルは大型の電気設備であり、設置スペースの確保は常に問題となります。電気設備の設計や施工管理を行う電気技術者はキュービクルの種類を把握し、設置環境にあわせた選定をしなければなりません。
キュービクルには様々な種類があるため、できる限り多くのキュービクルを理解し、多くの環境に対応できるように準備しておきましょう。
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