大規模な建物や工場では、高圧電力を受電し低圧に変換して使用するためのキュービクルが不可欠です。しかし、キュービクルの設置工事には多額の費用がかかるため、事前に相場を把握しておくことが重要です。この記事では、キュービクル設置工事の相場、価格の内訳、影響要因、そしてコスト削減のためのアドバイスについて詳しく解説します。
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目次
キュービクル設置工事の相場
キュービクル設置工事の価格が条件により大きく変動するとはいえ、目安となる価格帯がわからなければ検討のしようがありません。そこで、筆者の経験などから一般的と思われる価格帯を紹介します。
キュービクル工事の価格表:電気容量による比較
| 最大電気容量 | 参考規模 | 価格帯 |
| 50~100kVA | コンビニ、飲食店など | 300万円~800万円 |
| 200kVA | 中規模の店舗、小規模の工場 | 600万円~1,000万円 |
| 300kVA | 中規模の工場、中小規模スーパー | 800万円~1,500万円 |
| 500kVA以上 | 大規模のビル施設、製造工場、大規模病院など | 1,200万円~3,000万円 |
| 1000kVA以上 | 大規模オフィスビル、大型マンション、商業施設、病院、データセンター | 数千万円程度(価格差が大きい) |
ただし、実際の費用は個々の条件によって大きく異なります。実際のキュービクル設置工事の価格を知るためには、専門業者が調査し見積もりを作成することが必要です。これはあくまで目安の価格帯なので注意してください。
これから、さらに価格の内訳とそれぞれの一般的な相場、相場に影響を与える原因などを紹介します。
キュービクル設置工事の内訳と各項目の相場
キュービクル設置工事の総費用は、大きく分けて以下の3つに分類されます。
- キュービクル本体の価格
- 設置工事費用
- その他の費用
なかでも本体の価格と設置工事費の2つが費用のほとんどを占めます。
それでは、各項目を詳しく見てみましょう。
キュービクル本体の価格
キュービクル本体の価格は、総費用の中で最も大きな割合を占めることが多く、通常、全体の40~60%程度になります。
キュービクル本体の価格を決める主要な要因は、最大需要電力、屋内型・屋外型といった外箱の仕様、付加機能の有無です。目安としては「特殊な要因がなければ最大需要電力に概ね比例する」と考えることができます。
一般的なキュービクル本体の価格相場は100kWあたり200万円程度です。最大電気容量が100kWであれば約200万円、200kWであれば400万円といったイメージです。
キュービクル本体の価格表:電気容量による比較
| 最大電気容量 | 相場価格 |
| 100kW | 200万円前後 |
| 200kW | 350~450万円 |
| 300kW | 550~650万円 |
| 500kW | 1,000~1,200万円 |
ただし、この相場は、最も基本的な構成のキュービクルを想定しています。耐候性の仕様に変更したり、付加機能を追加したり、様々な要因で価格が変動します。そのため、最大電気容量だけで正確な価格を算出することは不可能です。この点に十分注意してください。
設置工事費用
キュービクルの設置工事費用は、総費用の30~50%程度を占めることが多く、以下のような作業の費用が含まれます。
- 基礎工事:キュービクルを設置するための基礎を作る工事
- 搬入作業:現場に到着したキュービクルを設置場所まで運搬する作業
- 設置工事:キュービクル本体の設置作業
- 配線工事:高圧引込線や低圧配線の工事
- 接地工事:安全のための接地(アース)工事
- 試験・調整:設置後の動作確認や各種試験
キュービクル設置工事の費用は、設置場所の条件や工事の複雑さによって大きく変動します。例えば、屋外の大型車両が横付けできる場所に設置する場合は搬入作業のコストはほとんどかかりません。しかし、地下室に設置するとなれば、数百キロ以上もある大型の機器を運び込むのに大変な労力と専用の機材が必要となります。
その他、都市部での工事は郊外と比べて高くなる傾向があり、また既存建物への設置は新築時と比べて複雑になるため、費用が増加することがあるなど、設置工事費用の変動要因は多岐に渡ります。
そのため、キュービクル設置工事費の相場は100万円~1,000万円とかなり幅広い金額となってしまうのです。設置場所の条件が難しい場合は、さらに高額となる可能性もあります。専門業者が現地を調査して見積もりを出さないと、正確な設置費用を出すことは困難です。
その他の費用
キュービクル設置工事の費用では、キュービクル本体の価格と設置工事費の合算を直接工事費と呼びます。実際の設置工事では直接工事費以外にもいくつかの費用が掛かります。
その他の費用としては、概ね直接工事費の10%~30%を見込んでおけばよいでしょう。ただし、設置工事以外の追加作業がある場合はより高額になる可能性もあるため注意しましょう。
調査・設計費
キュービクル設置工事を行う前には、現地調査や設計作業が必要です。
新築工事であらかじめ設計図が作成されており仕様などが決まっていれば問題ありません。しかし、キュービクルの仕様の選定や設置方法の検討などもすべて依頼する場合は、追加の費用がかかる可能性があります。
現地調査:設置場所の状況確認、既存設備の確認など
電気設計:受電容量の算定、キュービクル本体などの機器選定、単線結線図の作成など
構造設計:既存建物の強度計算、基礎の設計など
調査・設計費は、プロジェクトの規模や複雑さによって変動します。
許認可等の申請費
キュービクルの設置には、電力会社や行政機関への各種申請が必要です。申請には専門的な知識が必要なため、工事業者が代行することが多いでしょう。
- 電力会社への申請:高圧受電に関する契約申込、工事申込など
- 経済産業省への申請:電気主任技術者選任届、保安規程届出など
- 消防署への申請:電気設備設置(変更)届など
関係機関との事前協議、申請書類の作成、検査の立ち合いなど、申請にもそれなりの人件費がかかるため、申請にかかる経費が別途請求される場合があります。
キュービクル設置工事の相場は?
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相場に影響を与える要因
ここで、キュービクル設置工事の相場に影響を与える代表的な要因の例を紹介します。
キュービクルの容量と種類
キュービルの容量と種類は、価格に大きな影響を与えます。
基本的に容量が大きくなるほど、本体価格も工事費も高くなります。本体の価格は最大需要電力に概ね比例し、100kWあたり200万円程度です。
さらに、様々な種類の違いにより価格が変動します。
- 外箱の仕様:屋外型は耐候性が必要なため、屋内型よりも通常10~20%程度高価になります。塩害対策などでステンレスや溶融亜鉛メッキ仕上げにするとさらに高額になります。
- 変圧器(トランス):使用する変圧器(トランス)の種類でも価格が変動します。乾式は環境にやさしく保守が容易ですが、20~30%程度高価になります。
- 消防認定:消防設備の専用受電設備にするなどの理由で認定品とする場合は、通常よりも高額になります。
- 付加機能:デマンド制御や太陽光発電設備との連動など、様々な機能を付加することでオプション料金が追加されます。
キュービクルはメーカーの工場で製作されますが、一部の簡易的なキュービクルを除き、基本的にはオーダー品であるため、様々な仕様が選択できます。その分、選択した仕様によって価格が変動します。
設置する地域や周辺環境
キュービクルの設置工事では、設置する建物がある地域や周辺環境でも、費用が変わってくる可能性があります。
- 都市部・郊外:郊外では比較的に自由に作業ができますが、都市部ではスペースの制約、騒音規制、作業時間の制限などが発生することがあります。
- 地盤条件:例えば軟弱地盤でキュービクルの重量に耐えられない場合は、基礎工事が複雑になり費用が増加するといったケースが考えられます。
- アクセス条件:周囲に大きな道路がない場合は、キュービクル本体の搬入が困難となり、予想外のコストが発生する場合があります。
キュービクルは大型で重量もあるため、設置する建物や敷地内だけでなく、周辺の道路や他の建物の影響を受ける可能性があるのです。
設置工事の複雑さ
キュービクル設置工事の作業内容は、設置する建物や敷地、設置場所の条件によって大きく異なります。そのため、工事の内容によっても、費用は大きく変動します。
新設では、キュービクルの設置を前提に設計されていますが、改修工事では既存設備との取り合いや、運用中の設備への影響を考慮する必要があり、複雑で高度な作業が必要となる場合があります。
キュービクルの搬入経路がない場合は、通常よりも細かくキュービクルを分解して搬入し、現地で組み立てる必要がある場合もあります。このような作業では、メーカーの技術者を派遣してもらうなどの理由で、特殊作業費や技術料が加算される場合もあります。
特殊な要件
キュービクルの設置にあたり、特殊な要件を設けることで工事費が高額となる場合があります。
例えば、地震に備えてキュービクルの基礎を免振基礎にすると、地震の揺れによる被害を防止できるため安全性が高まります。しかし、当然ながら通常の基礎よりも高額です。
また、キュービクルは中に設置されている変圧器(トランス)によって、建物への振動や騒音といった影響を及ぼすことがあります。この対策として、防振・防音措置を行う場合は、通常よりも高額となります。
このように、本体だけでなく基礎や設置方法でも、付加的な要件によって価格が変動する場合があります。
コスト削減のためのアドバイス
キュービクル設置工事では、様々な要件により相場以上の費用がかかるケースがあります。そこで費用を抑えるためのアドバイスをいくつか紹介します。
適切な容量選定
キュービクルの設置工事にかかる費用は、概ね電気容量に比例します。そのため、必要以上に大きな容量のキュービクルを選定すると無駄なコストがかかります。以下の点に注意して、適切な容量を選定しましょう。
- 設計段階で適切な電気使用量を設定する。既存の建物では現在の電力使用量を正確に把握する
- 将来の拡張計画を考慮する場合、過大な設計となっていないか注意する
- 電力のピークカットやピークシフトの可能性を検討する
適切な容量選定により、初期費用だけでなく、運用コストも節約できるため、容量選定はきちんと検討したうえで行いましょう。
付加機能の取捨選択
キュービクルには様々な付加機能がありますが、すべてが必要とは限りません。本当に必要な機能を見極め、取捨選択することでコストを抑えられます。
- デマンド監視装置:電力使用量の最適化に有効ですが、小規模施設では費用対効果が低い場合も
- 力率改善装置:電気料金の削減に有効ですが、力率が常に良好な場合は不要
- 高調波対策装置:高調波を発生する機器が多い場合に必要ですが、そうでない場合は省略可能
もちろん効果的な機能もあるため、初期費用だけを考えてなんでも削減するのはおすすめしませんが、付加機能がどれだけ効果を発揮するかをきちんと見定めることが重要です。
複数見積もりの比較
キュービクル設置工事の価格は、キュービクルの仕様や設置工事の内容によっても異なりますが、工事する業者によって異なる場合もあります。
同じキュービクル専門の業者であっても、得意な工法が異なっていたり、所有している重機の種類が違ったりと条件は様々です。
そのため、キュービクル設置工事を検討する場合は、複数の業者に見積もりを依頼することで、より適切な価格を見極め、コストを削減できる場合があります。
ただし、価格だけで選ぶと、工事の品質に問題があるなどトラブルとなる可能性もあるため、注意しましょう。
キュービクルを採用する費用対効果
高圧受電に必要な受変電設備には開放型受変電設備と閉鎖型受変電設備(キュービクル)がありますが、小・中規模の受変電設備では、キュービクルの採用が一般的です。
| 設備の種類 | 構造・特徴 |
| 開放型受変電設備オープン型 | 金属パイプや鋼材で組んだフレームに機器を設置した構造組立のほとんどを現地作業で行う各種機器や配線類が目視できるため点検が容易スペースが限定されないため増改修が容易大型の受変電設備に対応できる |
| 閉鎖型受変電設備キュービクル型 | 金属箱にすべての機器が納まった構造工場製の製品を現地に搬入して据え付ける高圧機器が金属箱に納まっているため安全性が高い最小限に組み立てるためコンパクトで設置場所の自由度が高い |
開放型は、現地で金属製のフレームを組み、各機器を据え付けて制作します。対してキュービクルは、工場で製作された製品をそのまま設置すればよいため、工事費用が安価で工事期間が短くなる傾向があり、品質が安定しています。
キュービクルは、サイズもコンパクトで屋外への設置も可能なため、設置場所の自由度が高い点も大きなメリットです。また、運用時の安全性も高く、ランニングコストも抑えることができます。
キュービクルは、開放型に比べ製品代が高いものの、トータルでの費用対効果は高いため、広く採用されているのです。
まずは見積もりを取得しよう!
ここまで、キュービクル設置工事の相場について説明してきました。しかし、キュービクル設置工事の価格は様々な条件により異なるため、正確な費用を知るには実際に見積もりを取得することが重要です。
また、キュービクルの見積もりを取得する場合は、1社だけでなく複数社から取得しましょう。複数見積もりの依頼がめんどうな場合は、一括見積サービスの利用もおすすめです。複数見積もりの価格や工事内容を比較検討することで、実際の現場にあった相場を知ることができ、適切なコスト管理が可能になります。
キュービクル設置工事は多額の費用がかかる大型プロジェクトです。この記事で解説した相場感や影響要因、コスト削減のポイントを参考にしながら、慎重に計画を進めていきましょう。
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監修者
当サイトは、書籍を出版している当社代表 山内純が監修しています。
実際のキュービクル工事・更新・撤去の現場経験をもとに、専門的な内容を分かりやすく解説しています。
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キュービクル価格の最新動向(2026年)
―価格高騰の背景と中古キュービクルという選択肢―
近年、キュービクル(高圧受変電設備)の価格は大きく上昇しており、電気設備業界でも重要なテーマとなっています。
特に2024年以降は、
- 原材料価格の高騰
- 省エネ規制の強化
- 人件費・物流費の上昇
- 老朽設備の更新需要
などが重なり、キュービクル価格はこれまでにないペースで上昇しています。
ここでは、2026年時点で注目されているキュービクル価格の最新動向と、価格高騰の中で注目されている中古キュービクルという選択肢について詳しく解説します。
① 2026年4月「変圧器トップランナー基準」改定
2026年4月から、変圧器の省エネ基準(トップランナー制度)が改定されました。
この制度は、日本の省エネ政策の一つで、電気機器のエネルギー効率を世界最高水準に引き上げることを目的としています。
今回の改定により、キュービクルに搭載される高圧変圧器の仕様も大きく変化しました。
主な変更点は以下の通りです。
- 旧基準の変圧器は順次生産終了
- 新基準は高効率設計(低損失鉄心・大型巻線)
- 発熱抑制・省エネ性能向上
- サイズ大型化の傾向
高効率化を実現するためには、
- 鉄心の高品質化
- 銅巻線の増量
- 低損失材料の採用
などが必要となり、結果として製造コストが上昇しています。
そのため、2026年以降のキュービクルは従来より価格が高くなる傾向にあります。
また、旧基準の変圧器は2026年時点でほぼ発注不可となっているため、実質的に新基準品のみが流通する状況になっています。
② 原材料高騰でキュービクル価格が上昇
キュービクル価格が上昇しているもう一つの大きな理由が、原材料価格の高騰です。
キュービクルには多くの金属材料が使用されています。
主な材料
- 銅(変圧器巻線)
- 鉄(鉄心・外箱)
- アルミ
- 電気機器部品
特に影響が大きいのが銅価格です。
変圧器のコストの大部分は銅材料と言われており、銅価格の上昇はキュービクル価格に直結します。
さらに、
- 人件費の上昇
- 輸送コストの増加
- 半導体不足
なども重なり、設備価格の上昇要因となっています。
業界では、
「今後価格が2〜3倍になる可能性」
という予測も一部で出ており、電気設備業界では大きな関心を集めています。
③ 電材メーカーの値上げ(10〜30%)
2025年〜2026年にかけて、電気機器メーカー各社は配電機器・制御機器の値上げを発表しました。
主な対象機器
- 高圧開閉器
- 遮断器
- 保護継電器
- 制御盤
- 配電機器
値上げ幅はメーカーや製品によって異なりますが、10〜30%程度の価格改定が行われています。
キュービクルは
- 変圧器
- 高圧開閉器
- 遮断器
- 制御機器
- 保護装置
などの複合設備のため、各機器の値上げがそのまま設備価格に影響します。
その結果、キュービクル全体の価格が大きく上昇しています。
④ 老朽設備の更新需要が急増
現在、日本では老朽化したキュービクルの更新需要が急増しています。
キュービクルの一般的な耐用年数は
20〜30年程度
と言われています。
しかし、日本の多くの施設では
- 1990年代
- 2000年前後
に設置された設備が現在も使われています。
つまり、更新時期を迎えている設備が全国に多数存在しています。
さらに
- EV充電設備
- データセンター
- 再生可能エネルギー
などの影響で、電力需要自体も増加しています。
このため
更新需要 + 新設需要
が同時に発生し、キュービクル価格上昇の一因になっています。
⑤ キュービクル価格表(2026年)
キュービクル価格は容量(kVA)や設備仕様によって大きく変わります。
ここでは2026年時点での一般的な価格相場を紹介します。
※実際の価格はメーカー・仕様・設置条件によって変動します。
新品キュービクル価格表(2026年)
| 容量 | 主な用途 | 価格目安 |
|---|---|---|
| 50kVA | 小規模店舗 | 150万〜250万円 |
| 100kVA | コンビニ・小規模店舗 | 200万〜350万円 |
| 200kVA | 小規模工場 | 300万〜600万円 |
| 300kVA | 中規模工場 | 550万〜800万円 |
| 500kVA | 大型店舗・病院 | 800万〜1200万円 |
| 1000kVA以上 | 大型工場・ビル | 1200万〜2000万円以上 |
さらに工事費を含めると、
| 規模 | 工事込み総額 |
|---|---|
| 小型設備 | 300万〜500万円 |
| 中型設備 | 600万〜1200万円 |
| 大型設備 | 1500万〜2500万円 |
程度になるケースもあります。
中古キュービクル価格表(2026年)
近年は価格高騰の影響で中古キュービクルの需要も増えています。
中古設備は一般的に
新品価格の50〜80%程度
で導入できるケースがあります。
| 容量 | 主な用途 | 中古価格目安 |
|---|---|---|
| 100kVA | 小規模店舗 | 150万円前後 |
| 200kVA | 小規模工場 | 240万〜400万円 |
| 300kVA | 中規模工場 | 300万〜550万円 |
| 500kVA | 大型施設 | 580万〜1000万円 |
設備条件によっては、
100万〜500万円以上のコスト削減
になることもあります。
⑥ キュービクル価格高騰の対策として注目される「中古キュービクル」
こうした価格高騰の中で、近年注目されているのが
中古キュービクルという選択肢です。
中古キュービクルとは、
- 工場移転
- 建物解体
- 電力契約変更
などで撤去された設備を、整備・点検した上で再利用するものです。
新品に比べて
30〜70%程度安く導入できるケースもある
ため、コスト削減の方法として利用されています。
特に以下のようなケースでは、中古設備が選ばれることがあります。
- 仮設設備
- 短期間の工場使用
- 小規模施設
- 更新コストを抑えたい場合
近年は中古設備専門のマッチングサービスなども登場しており、導入しやすい環境も整ってきています。
⑦ 中古キュービクルを選ぶ際の注意点
ただし、中古キュービクルを導入する場合にはいくつかの注意点があります。
① 年式・使用年数
設備の年式は必ず確認しましょう。
一般的には
製造から20年以内
が一つの目安と言われています。
② 変圧器の状態
変圧器はキュービクルの中心機器です。
確認ポイント
- 絶縁抵抗
- 油入変圧器の油状態
- 劣化の有無
などの点検が重要になります。
③ 保護装置・継電器
古い設備では
- 保護継電器
- 制御機器
が旧式の場合があります。
必要に応じて更新・交換が必要になることもあります。
④ 保安基準・設置条件
中古設備を導入する場合でも、
- 電気設備技術基準
- 保安規程
- 電力会社条件
などを満たす必要があります。
特に
設置スペース・離隔距離
などは現場条件に影響するため、事前確認が重要です。
⑧ キュービクル価格は今後も上昇する可能性
2026年現在、電気設備業界では
キュービクル価格は今後も上昇する可能性が高い
と言われています。
主な理由
- トップランナー基準強化
- 原材料高騰
- 電力需要増加
- 老朽更新ラッシュ
これらの要因が重なり、設備価格は中長期的に上昇する可能性があります。
そのため、
- 新品キュービクル
- 中古キュービクル
など、複数の選択肢を比較しながら導入を検討することが重要と言われています。
まとめ|キュービクル価格の最新動向(2026)
2026年のキュービクル価格は、以下の要因によって上昇しています。
主なポイント
- 変圧器トップランナー基準改定
- 原材料価格高騰
- 電材メーカー値上げ
- 老朽設備の更新需要
こうした状況の中で、
中古キュービクルという選択肢
も注目されています。
導入コストを抑えながら設備更新を行う方法として、今後さらに利用が広がる可能性があります。
キュービクル導入を検討する際は、
- 新品設備
- 中古設備
- 更新タイミング
などを総合的に検討することが重要です。
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