キュービクルの故障や不具合が発生した際には、提携電気工事業者ができる限りの対応をしております。
ただし、各業者の状況や時間帯、地域によっては、対応が難しい場合もございますので、あらかじめご了承ください。
私たちは安全を第一に、迅速な対応を心がけておりますが、状況によってはお時間をいただくことや、対応できないこともございます。
ご不便をおかけすることもあるかと思いますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
なお、費用や作業の詳細については、対応する電気工事業者と直接ご相談ください。
※緊急対応につきましては、迅速に対応する為に業者が直接、受付を行っております。
その為、当社のフリーダイヤルでは緊急対応の受付は行っておりませんので、ご注意ください。

ご連絡の際は、「キュービクル見積もりBIZを見た」とお伝えください。
対応エリア | 対応時間 | 対応曜日 | 連絡先 | 備考 | |
緊急対応業者様の募集について
キュービクルの緊急対応が可能な電気工事業者様を募集しております。
ご対応いただける業者様は、お問い合わせよりご連絡ください。
キュービクルの異変はすぐ対処を:緊急対応の流れと定期点検のすすめ
キュービクルは企業活動を支える「電気の心臓部」とも言える存在です。万が一のトラブル時には、
- 迅速な現場対応
- 的確な原因究明
- 安全最優先の仮復旧
が求められます。そして、最も重要なのは、未然に防ぐための定期的なメンテナンスの徹底です。
万全の備えと迅速な対応で、ビジネスを守りましょう!
なぜキュービクルに緊急対応が必要なのか?
リスク | 内容 |
---|---|
停電 | テナントや工場の操業停止、重大な営業損失が発生 |
火災 | ショートや絶縁破壊による発火リスク |
安全リスク | 感電や漏電による人命事故 |
法令違反 | 電気事業法に基づく管理義務違反により罰則対象 |
キュービクルの主なトラブル事例と発生割合
トラブル内容 | 発生割合 |
---|---|
ブレーカー遮断 | 35% |
漏電警報 | 25% |
機器の異音・異臭 | 15% |
油漏れ(変圧器) | 10% |
絶縁劣化による故障 | 8% |
その他(小動物侵入等) | 7% |
ブレーカー遮断と漏電警報だけで全体の60%を占めることがわかります。
緊急対応が必要な症状一覧
キュービクルに以下のような症状が現れた場合、即時の緊急対応が求められます。
- 異音(「ジリジリ」「バチバチ」など)
- 異臭(焦げた臭い)
- 機器表面の異常な発熱
- 警報ランプの点灯
- ブレーカーのトリップ(遮断)
- 異常な電圧・電流値の変動
「異音・異臭=危険サイン」として覚えておくことが大切です。
緊急対応の流れ
実際にトラブルが発生した際、現場では次の流れで対応が行われます。
手順 | 内容 |
---|---|
1. 状況確認 | 現場の安全確認と電源遮断 |
2. 応急処置 | 焦電源切断、火災防止措置 |
3. 詳細調査 | 絶縁抵抗測定、外観チェック |
4. 仮復旧 | 仮設電源対応や部分運転の確保 |
5. 本復旧・修理 | 部品交換や全体点検 |
緊急トラブルを未然に防ぐには
- 年2回以上の定期点検
- 絶縁抵抗測定
- 目視点検(腐食、劣化、小動物侵入)
- サーモグラフィーカメラによる温度異常診断
- 部品の経年交換(10年目安)
推奨される定期点検項目と頻度
トラブルを防ぐには、定期点検と予防保全が非常に重要です。以下のような取り組みが推奨されます。
点検項目 | 頻度 |
---|---|
絶縁抵抗測定 | 年2回 |
配線端子増し締め | 年1回 |
外装清掃・防錆対策 | 年1回 |
サーモ診断 | 年1回 |
定期点検を怠ると、修理費用が数十倍になるリスクもあります。
キュービクルのトラブル・故障時の緊急対応と急ぎで修理業者を選ぶ時の注意点
キュービクルは、工場・施設・オフィスなどに電力を供給する重要な設備です。そのため、急なトラブルや故障によってキュービクルが停止すると、長期間の停電によって事業に深刻な影響を与えかねません。
キュービクルのトラブル・故障時の緊急対応や急ぎで修理業者を選ぶときの注意点などを解説します。
キュービクルのトラブル・故障の影響
キュービクルが停止すると、施設全体が完全停電に陥り、生産ラインや空調などの重要設備が機能停止します。オフィスや商業施設では営業が中断され、サーバーやコンピュータシステムのデータが損失するリスクもあります。
さらに、高圧電力の短絡・漏電よる感電や火災などの重大事故や、周辺地域を巻き込んだ停電などの波及事故といった、大規模な被害を出す可能性もあるのです。
キュービクルは電気設備の心臓部分であり、故障時には専門知識を持った技術者による迅速な対応が必要です。事前の準備と正しい初期対応が、被害の最小化と早期復旧の鍵となります。
高圧電気を扱う設備であるため、安全確保を最優先としながらも、事業への影響を最小化するためのスピーディな判断と行動が求められるのです。
よくあるキュービクルのトラブル・故障
まずは、キュービクルでよくあるトラブル・故障の例を紹介します。
経年劣化による短絡・漏電
経年劣化による短絡や漏電は電気設備の代表的な不良と言えるでしょう。電線や各機器の絶縁が低下し、電気が漏れ出すことによって発生します。
短絡や漏電が発生すると、過電流継電器や地絡継電器といった各種保護装置が動作し電源が遮断されます。また、漏れた電流によって感電や周囲の焼損、火災などの大きな事故につながる可能性があるため大変危険です。
絶縁は急に破壊される場合もありますが、絶縁抵抗値の低下は漏電の前兆であることが多いため、定期点検での測定が重要です。
水分・異物・小動物などの侵入による短絡・漏電
短絡・漏電は水分・異物・小動物などが原因でも発生します。外部要因によって絶縁抵抗値が正常な状態でも突然発生する場合があるため注意が必要です。
特に屋外に設置している場合に発生する可能性が高いため注意しましょう。定期点検で雨漏りの原因となりそうな腐食や破損がないか確認するとともに、小動物などが浸入できる場所があればネットで塞ぐなどの対策を行います。
配線劣化・腐食による接触不良・断線
配線の劣化や腐食は、経年変化、湿気、振動、熱サイクルなどにより進行します。接続部の発熱、変色、緩みなどが見られると要注意です。
断線が発生すると停電が発生するだけでなく、接触が悪くなった部分で発熱し、発火の原因となるため大変危険です。
変圧器の異常加熱
変圧器の異常加熱は、過負荷運転や冷却機能の低下、内部故障などから生じます。異臭や異音、変圧器表面温度の上昇が主な症状です。
特に注意すべきは絶縁油の発火や爆発リスクであり、変圧器内部の温度上昇は非常に危険な状態です。温度計の定期確認と適切な負荷管理が予防には欠かせません。
落雷や地震など自然災害による破損
落雷や地震などの自然災害はキュービクル設備に甚大な被害をもたらします。
直撃雷や誘導雷、浸水、地震などにより、機器が故障し、突然の全停電や機器の焼損、変形といった深刻な症状が現れます。このような場合、広範囲な機器損傷を招き、復旧までに長期間を要することがあります。
このような被害を防止するため、防振措置や浸水対策などの防災対策を行いましょう。特に落雷は地域によって頻繁に発生するため、避雷器を設置すると安心です。
キュービクルのトラブル・故障時の緊急対応
定期点検やメンテナンスを適切に行っていても、キュービクルのトラブル・故障をゼロにすることはできません。実際にトラブルが発生した時の対処法を紹介します。
現場の安全確保
キュービクルにトラブルが発生した場合、まず最優先すべきは安全確保です。安全確保が完了するまでは、どのような緊急事態でもキュービクルに近づかないことが鉄則です。キュービクル周辺への人の立ち入りを禁止し、「故障中・触るな」などの警告表示を掲示しましょう。
高圧電気設備は素人が触れば命にかかわる危険があるため、絶対に自己判断での操作は行わないでください。煙や火が出ている場合は躊躇せず直ちに消防署へ通報し、施設内の人の避難も必要です。
主任技術者(保守会社)・電力会社に連絡
キュービクルでトラブルが発生した場合は、まず主任技術者に連絡し、対応方法を確認しましょう。主任技術者を外部に委託している場合は、委託している保守会社の緊急連絡先に連絡します。
また、安全確保と並行して、電力会社へ連絡しましょう。キュービクルの異常は一時側である電力会社の電力網に波及する可能性があるため、受電設備の異常として状況を報告する必要があるのです。
連絡の際は、設置場所、発生している症状、停電の範囲などの情報をなるべく正確に伝えることが重要です。これにより、専門家が適切な対応準備をして現場に向かうことができます。ただし、状況の把握に時間がかかる場合は、第一報を早く行うことを優先しましょう。
状況確認と初期対応
専門家の到着を待つ間、安全な距離からの状況確認を行います。煙や異音、異臭などがないか注意深く観察し、異常の進行状況を把握しましょう。
同時に、関係者への周知も重要です。影響を受ける範囲と復旧見込みについて情報共有を行い、業務への影響を最小化するための準備を進めます。
可能であれば、UPSなどによる重要機器の保護状況を確認し、水漏れがある場合は電気系統から離れた場所で適切に処理するなど、二次災害防止に努めましょう。
ただし、これらの対応はあくまで安全が確認できる範囲で行うことが重要です。
キュービクルの緊急修理・復旧までの流れ
キュービクルがトラブル・故障により停止すると、停電により企業の事業活動に深刻な影響を与えます。そのため、なるべく急いで修理・復旧を行うことが求められます。ここで、一般的なキュービクルの緊急修理・復旧までの流れを紹介しましょう。
現地調査
専門業者が到着すると、まず安全確認から始まります。二次災害のリスク評価を行い、作業環境の安全性を確保します。
次に外観検査として外部からの損傷、変形、変色の有無を慎重に確認します。さらに絶縁抵抗測定や接地抵抗測定などの基本検査を実施し、必要に応じて高圧遮断後の内部詳細点検へと進みます。
これらの調査は専門的な知識と経験、そして適切な測定機器を用いて行われるため、専門家に任せることが重要です。
故障箇所の特定
現地調査の結果をもとに、故障の根本原因を特定していきます。過負荷や短絡、絶縁劣化など、様々な原因が考えられるため、慎重な分析が必要です。
影響を受けた部品や機器の範囲を確認し、現場修理が可能か、部品交換が必要かを判断します。これらの情報をもとに、修理に必要な作業内容と費用の見積りが作成されます。
故障原因の正確な特定は、同じトラブルの再発防止にも直結する重要なプロセスです。
仮復旧or交換対応
簡単な機器の交換など、故障個所の復旧が比較的簡単に行える場合は、緊急修理を行い対応完了となる場合もあります。
しかし、故障個所が広範囲になり、簡単に修理できない場合も多いでしょう。とりあえず使用できるように応急処置だけを行い後日本格的に修理するケースや当日の復旧をあきらめるケースが考えられます。
すぐに復旧できない場合は、業務への影響を最小限に抑えるため、状況に応じた仮復旧策が検討されます。発電機やレンタル変圧器の利用を検討したり、安全を確保した上で使用できる場所だけ復旧する部分復旧が行われたりすることもあります。
仮復旧は本格修理までの橋渡しとなる重要な段階であり、安全性を損なわない範囲での迅速な対応が求められます。
本格的な修理の実施
最終的には劣化や損傷した部品の交換を含む本格的な修理が実施されます。この際、関連設備も含めた総合点検が行われ、潜在的な問題箇所の早期発見にも努めます。
修理完了後は試験運転を行い、動作の安全性と信頼性を確認します。さらに、今回のトラブル経験を踏まえた再発防止策も重要です。定期点検の頻度や内容の見直し、部品交換計画の策定など、保守体制強化を検討しましょう。
急ぎで修理業者を探す時の注意点
キュービクルで突然トラブル・故障に対して、緊急対応をしてくれる専門業者と契約していない場合、急いで修理業者を探すことになります。複数の見積り取得や修理内容の確認を行う時間がない場合も多いでしょう。ここで最低限確認しておきたいポイントを紹介します。
実績・専門知識
キュービクル修理は高度な専門知識と経験を要する作業です。電気主任技術者や電気工事士などの有資格者がどれだけ在籍しているか、各メーカーの認定サービス店であるかどうかは重要な判断材料となります。
同種・同規模設備の修理実績や、業界内での評価、顧客満足度なども参考にしましょう。特に自社と同じメーカーや機種の取扱い経験が豊富であれば、より確実な対応が期待できます。
緊急仮復旧ができるか
事業継続の観点から、完全復旧までの間に仮復旧ができるかどうかも重要な選定基準です。緊急時には完全復旧までに時間がかかることもあるため、仮復旧能力は業務への影響を最小化するためのポイントになります。
仮にキュービクルが使用できない場合の仮設対応などが可能か事前に確認しておくとよいでしょう。
また、仮設キュービクルや発電機などの仮設機材の保有状況、一般的な交換部品の在庫状況や最低限の機能を回復させる応急処置技術、重要負荷から順次復旧する計画立案能力も不可欠です。
料金体系が明確か
緊急対応では、通常よりも高額な費用が発生することがあります。また、事前に見積書を作成する時間がないため、修理後に価格交渉をすることになり、相場より高い金額を請求される恐れもあります。
そのため、作業内容と費用の透明性が確保されているか、見積明細が明確かどうかを確認しておくことが大切です。また、想定外の作業が発生した場合の追加費用の取り扱いや、夜間・休日対応の割増料金の有無と水準についても事前に把握しておくべきでしょう。
緊急時の支払い条件や分割対応の可否など、経済的な面での安心感も業者選定の重要な要素となります。
キュービクルの緊急対応は日頃の備えから
キュービクルの急なトラブルや故障は、事業の継続に大きな影響を与える可能性があります。適切な緊急対応により、安全を確保し、被害の拡大を防ぎ、急ぎ修理を完了させて電気を復旧させることが求められます。
そのためには、トラブル・故障が発生する前から計画を立て、信頼できる保守会社や専門業者と緊急対応を含んだ契約を結んでおくことが大切です。キュービクルの設置する際に、アフターサービスが充実した緊急対応が可能な専門業者に工事を依頼し、その後の対応を取り決めておくことでスムーズに修理が可能な場合もあります。
キュービクルは施設全体の電力供給の要となる重要な設備のため、日頃からしっかりと備えておくようにしましょう。