【2024年】キュービクル(変圧器)に適用される補助金|制度の詳細やポイントも解説

キュービクルは、「高圧の受電設備として使用する機器一式を一つの外箱に収めたもの」です。キュービクルそのものに適用される補助金制度はありませんが、受電設備として使用する機器の1つである変圧器に対して補助金制度が適用される可能性があります。

キュービクルや変圧器がどういったものか、どのような補助金制度が適用されるのか、この記事で詳しく解説します。

【2024年】キュービクルに適用される補助金はある?

2024年現在、キュービクルそのものに適用される補助金制度はありません。ただし、キュービクル内に設置されることもある電気機器「変圧器」については、経済産業省や環境省が提供している補助金制度を活用できる可能性があります。

具体的には、トップランナー基準(国が定める省エネ基準)を満たしたものに設備を更新することで、補助金の活用が認められます。具体的に適用される補助金制度に関しては後述しますので、ぜひ参考にしてみてください。

2024年5月現在で適用される補助金制度

2024年5月現在、適用される可能性のある補助金制度は以下の通りです。

●省エネルギー設備への入替支援
●工場・事業場における先導的な脱炭素化取組推進事業(設備更新補助事業)
●二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金

それぞれの補助金制度について詳しく解説します。

省エネルギー設備への入替支援

事業者の更なる省エネ設備への入替を促進するための補助金制度です。先進事業・オーダーメイド型事業・指定設備導入事業・エネルギー需要最適化対策事業の4つに分類されており、それぞれで補助率や補助金限度額が異なります。

変圧器は「指定設備導入事業」の補助率・補助金限度額が適用されます。2024年の公募期間は、5月27日〜7月1日(月)です。

事業区分指定設備導入事業
事業要件あらかじめ定めたエネルギー消費効率などの基準を満たし、補助対象設備として登録・公表した指定設備を導入する事業のこと
省エネルギー効果の要件(対象設備)【ユーティリティ設備】高効率空調、産業ヒートポンプ、業務用給湯器、高性能ボイラ、高効率コージェネレーション、低炭素工業炉、変圧器、冷凍冷蔵設備、産業用モータ、調光制御設備【生産設備】工作機械、プラスチック加工機械、プレス機械、印刷機械、ダイカストマシン
補助対象経費設備費のみ(設計費・工事費は対象外)
補助率1/3以内
補助金限度額・上限額:1億円/年度
・下限額:30万円/年度

工場・事業場における先導的な脱炭素化取組推進事業(設備更新補助事業)

工場・事業場における先導的な脱炭素化取組推進事業(SHIFT事業)は、工場・事業場における脱炭素化取組の先導的な事例を創出、その知見を広く公表して横展開を図ることで、中長期の温室効果ガス削減目標の達成に貢献することを目的に設けられた補助金制度です。

公募実施期間に関して、令和6年3月25日(月)から始まっています。

参考文献:先導的な脱炭素化取組推進事業(SHIFT事業)
CO2削減計画策定支援及び省CO2型設備更新支援

事業要件CO2削減計画に基づく設備更新を行う事業(省CO2型設備更新支援)、さらに個社単位の取組を超えて企業間で連携してバリューチェーンの脱炭素化に取り組む先進的なモデル事業(企業間連携先進モデル支援)に対して、補助金を交付する
省エネルギー効果の要件(対象設備)事業所全体に対するCO2削減、省エネ率を改善するための工事
補助対象経費設備および工事
補助率1/3以内
補助金限度額0.5~5億円

二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金

二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(廃棄物処理×脱炭素化によるマルチベネフィット達成促進事業)は、PCBに汚染された変圧器の高効率化によるCO2削減推進を目的に設けられた補助金制度です。

対象事業の要件・低濃度PCBに汚染された疑いのある変圧器の分析調査事業
・低濃度PCB汚染変圧器から高効率変圧器への交換事業(交換にあたってはリースによる導入も補助対象)
・上記を一体的に行う事業
対象事業の内容・調査事業:変圧器のPCB含有の有無調査
・交換事業:高効率の変圧器への交換
交付申請の対象者・民間企業
・一般社団法、一般財団法人、公益社団法人、公益財団法人
・法律により設立された法人
・個人事業主または個人
・その他環境大臣の承認を得て財団が適当と認める者
・上記に対してリース方式により高効率変圧器を導入する事業者
補助率・分析調査費用:1/10
・交換費用:1/3
補助金限度額交換費用に関しては100万円

補助金制度を活用する際のポイント

変圧器単体を更新するのであれば、「省エネルギー投資促進支援事業費補助金((c)指定設備)」で申請できます。ただし、対象になる機器性能の要件が厳しくなり、補助金獲得が難しくなっています。補助金を活用する場合は、早めの計画・更新がおすすめです。

また、「工場・事業場における先導的な脱炭素化取組推進事業(設備更新補助事業)」に関しては、事業場全体から見た省エネ率が重要です。変圧器を含め、照明や空調などさまざまな設備を更新する際に活用をおすすめします。

まとめ

2024年5月現在、キュービクル自体に適用される補助金はありませんが、変圧器に適用される補助金はいくつかあります。補助金制度を上手く活用することで、無駄な支出を抑えて変圧器の交換が可能です。

補助金制度には公募期間が設けられています。公募期間を過ぎればその年度の補助金申請はできません。インターネットから補助金制度の詳細は確認できますので、一度チェックしてみることをおすすめします。

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