キュービクル工事の費用を安く抑える方法-実践的なコスト削減ポイント

キュービクルは、建物全体の電力供給を担う、企業や施設にとって重要な電気設備です。しかし、大型の電気設備であるため、設置や更新には多額の費用が必要となります。

この記事では、品質を維持しながら効果的にコストを削減するための実践的なポイントについて説明します。計画段階から運用段階まで、各フェーズにおける具体的なコスト削減ポイントを説明していくので、キュービクル設置のコストで悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

計画段階でのコスト削減

キュービクル工事のコスト削減で最も重要なのは計画段階での検討です。まずは、計画段階でのコスト削減ポイントを説明します。

容量設計の最適化

キュービルの容量設計は、初期投資額に大きく影響します。キュービクルの価格は概ね電気容量に比例するため、無駄に大きな容量のキュービクルを選定すると、それだけで数百万円の無駄なコストが発生する可能性もあるのです。

過剰な容量設計は不必要なコスト増加を招くため、実際の電力需要に基づいた適切な容量設定が重要です。しかし、容量が不足すれば必要な設備が利用できなかったり、後で改修が必要になりさらにコストがかかったりします。

そのため、容量設計では、現在の使用電力に加えて、将来の拡張性も考慮しながら、最適なバランスを見出すことが求められます。

すでに稼働している施設でのキュービクル更新であれば、過去の電力使用実績を詳細に分析することで、より精度の高い容量設計が可能です。電気使用量は既設によっても変動するため、最低でも過去3年間のデータを収集し、季節変動や時間帯による使用量の違いを把握するようにしましょう。

電気使用状況の最適化

キュービクルの設置や更新に合わせて、電気の使用状況を見直して最適化することも効果的です。様々な節電対策により電気使用量そのものを減らすことができれば、キュービクルの規模を小さくすることができます。

また、時間帯よる電気使用量の偏りを平準化することで、最大電気容量を減らすこともできます。デマンド制御装置を導入し、システム的に電気使用量を監視・調整することで、消費電力を計画的にコントロールすることも可能です。

電気使用状況の最適化は、単にキュービクルの容量を下げるだけでなく、電気契約の基本料金や電気使用料金の削減にもつながるため、長期的なコスト削減につながります。

設置場所の選定基準

キュービクルの設置場所は、工事費用に大きな影響を与えます。配電線からの距離、地盤の状態、搬入経路、メンテナンススペースなど、多角的な視点での検討が必要です。

搬入経路がなかったり、重機が使用できなかったりと、設置工事が難しい場所を選定してしまうと、設置工事の費用が高額になり、キュービクル本体以上の工事費がかかるケースもあります。

また、配電線からの距離は、ケーブル敷設費用に直接影響するため、可能な限り最短距離となる場所を選定することが望ましいと言えるでしょう。

搬入経路やメンテナンススペースが十分に確保できないと、その後の保守管理や更新時にも大きな負担となるため、設置場所はコスト検討において非常に重要なポイントです。

初期費用と運用コスト・将来性のバランス

キュービクルの選定では、初期費用と運用コストのバランスを考慮する必要があります。例えば、高効率な機器の選定は初期費用が高くなる傾向がありますが、電力損失の低減や保守費用の削減により、長期的にはコストメリットが得られるかもしれません。

また、容量設計は、企業の将来計画と整合性を取る必要があります。事業拡大や設備増設の計画がある場合は、それらを考慮した容量設計が必要です。ただし、過度な余裕を持たせることは避け、段階的な増設も視野に入れた計画立案が推奨されます。

キュービクルの選定におけるコスト最適化

キュービクルの設置・更新にかかる費用で最も大きな割合を占めるのは、キュービクル本体の価格です。そのため、コスト削減においてキュービクルの選定は重要なポイントと言えます。

メーカー選定の重要ポイント

メーカーの選定では、価格だけでなく、製品の信頼性、実績、アフターサービスの充実度などを総合的に評価します。大手メーカーのキュービクルは、小規模メーカーに比べて価格が高くなる傾向がありますが、その分サポート体制などが充実しており安心です。

また、長期的な運用を考える上で、部品の供給体制は重要です。メーカーの部品供給ポリシーや、過去の供給実績などを確認し、将来的な部品調達に支障がないことを確認する必要があります。

中古機器活用の判断基準

中古キュービクルの価格相場は、新品と比較して1/3~2/3です。そのため、中古機器の活用は、状況によっては有効なコスト削減手段となります。

しかし、耐用年数から購入前の使用年数を差し引いて考える必要があり、次回の更新までの期間が短くなるため、トータルでコスト削減となるかしっかりとした検討が必要です。また、品質が悪いものも存在し、設置後にすぐ故障するリスクもあります。

中古キュービクルを購入する場合は、専門家による事前点検を依頼するなど、慎重な判断が必要です。購入後の保証やサポート体制も事前にしっかりと確認するようにしましょう。

工事実施におけるコスト削減の実践

キュービクルは大型の電気設備であるため、設置や更新にかかる工事費も大きなものとなります。キュービクル本体の価格以上に、工事の方法や依頼する電気工事会社による価格の差が大きいため、しっかりとした見極めによってコスト削減が可能となるポイントと言えます。

施工業者の選定基準

施工業者の選定は、工事の品質とコストに直接影響します。過去の施工実績、技術力、財務状況などを総合的に評価し、適切な業者を選定しましょう。

特定の取引業者が決まっていない場合は、複数の業者から見積もりを取得し、工事内容の詳細な比較検討を行うことが重要です。

見積書の比較する場合のポイントは以下の通りです。

  • 内訳が明確でわかりやすい
  • 追加費用の可能性について確認できる
  • 品質と価格のバランス

見積書は、総額だけでなく、工事の内容に沿って内訳が細かく記載されており、金額の根拠がわかりやすいものであることが重要です。

また、後から「〇〇が必要だったので追加費用が発生します」といったトラブルにならないよう、見積もりに含まれない内容についても記載されていることが望ましいでしょう。

複数の見積書を比較すると、価格以外に工事の内容も比較することができます。これにより単に安いだけでなく、品質と価格のバランスを考慮した検討が必要です。

H3 工法や工期設定の最適化

キュービクル工事は、建物全体に大きな影響を与えます。すでに使用中の施設でキュービクルの更新を行う場合、工事中は電気が使用できず、騒音や振動なども発生します。

そこで、休日に分割して作業したり、仮設のキュービクルを設置して工事中も電気を使用できるようにしたりといった対策を行います。

しかし、こうした対策には高額なコストが必要です。例えば、休日工事や夜間工事は割増料金が発生します。また休日に分散して工事を行うと工期が長くなり、管理費や諸経費が高くなることもあるでしょう。

このように、工法や工期によっても工事のコストは大きく変動するため、工事の影響や必要な対策とコストのバランスを考えた工事計画の立案が求められます。

補助金・助成金の効果的な活用

キュービクルを更新する際に、国や自治体の補助金・助成金を利用できる場合があります。キュービクルの購入や工事に補助金が利用できれば、支給される金額がそのままコスト削減となるため、利用できるのであれば積極的に活用した方がよいでしょう。

補助金・助成金の制度は年度ごとに見直されることが多いため、キュービクルの更新を検討する際に併せて情報収集を行うことをおすすめします。

ポイントを押さえてキュービクル工事費を検討しよう

キュービクル工事のコスト削減には、計画段階からの綿密な検討と、運用段階まで見据えた総合的なアプローチが必要です。適切に対応することでキュービクル工事費を安く抑えることが可能になります。

ただし、安全性や信頼性を損なうような過度なコスト削減は避け、適切なバランスを保つことが重要です。また、専門家の知見を適切に活用しながら、それぞれの状況に応じた最適なコスト削減策を検討することをおすすめします。

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合同会社SODEN有限会社宮富士
株式会社沖設備商会山下電気工業株式会社
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