キュービクルの低圧化とは?高圧受電をやめるメリット・費用・工事の流れを徹底解説

「キュービクルの低圧化」を検討する企業が急増している理由

近年、「キュービクル 低圧化」というキーワードで情報収集を行う企業や施設管理者が急増しています。

特に以下のようなケースでは、高圧受電をやめて低圧契約へ変更する“低圧化工事”が現実的な選択肢となっています。

  • 工場や倉庫の縮小
  • テナント退去後の電力使用量減少
  • 太陽光導入による消費電力低下
  • 空き店舗・空きビル化
  • 電気料金削減を目的とした見直し
  • 老朽化したキュービクル更新費用を避けたい
  • 高圧設備の保安点検コストを削減したい

特に古いキュービクルを使用している施設では、

「数百万円かけて更新するより、低圧化した方が安いのでは?」

と考える企業が増えています。

この記事では、キュービクル低圧化の仕組み・メリット・デメリット・費用相場・工事内容・注意点まで、実際の工事現場目線で詳しく解説します。


キュービクルの低圧化とは?

高圧受電をやめて低圧契約へ変更する工事

キュービクルの低圧化とは、

高圧受電(6,600V)を廃止し、電力会社から低圧で直接受電する方式へ変更する工事

のことです。

通常、高圧受電を行っている建物では、敷地内にキュービクル(高圧受変電設備)が設置されています。

しかし、使用電力が少ない建物では、必ずしも高圧契約が必要ではありません。

そのため、

  • キュービクル撤去
  • PAS撤去
  • 高圧ケーブル撤去
  • 低圧引込への変更
  • 分電盤改修

などを行い、低圧契約へ切り替えるケースが増えています。


そもそも「低圧化」ができる条件とは?

契約電力が小さい建物は低圧化できる可能性がある

一般的に、契約電力が50kW未満程度になる場合、低圧化を検討できるケースがあります。

例えば以下のような施設です。

施設例低圧化の可能性
小規模工場高い
空きテナントビル高い
事務所高い
小型倉庫高い
小規模介護施設ケースによる
店舗高い

ただし、実際には以下を総合的に確認する必要があります。

  • 最大デマンド
  • 動力設備容量
  • エアコン容量
  • EV充電設備有無
  • 将来増設予定
  • 電力会社の供給条件

そのため、まずは現地調査が重要になります。


キュービクル低圧化のメリット

① キュービクル更新費用を回避できる

老朽化したキュービクルは、更新に数百万円かかるケースがあります。

特に近年は、

  • 銅価格高騰
  • 変圧器価格上昇
  • 半導体不足
  • トップランナー変圧器対応

などにより、キュービクル価格は上昇傾向です。

そのため、

「更新するより低圧化した方が安い」

という判断が増えています。


② 電気主任技術者が不要になる

高圧受電では、

  • 電気主任技術者選任
  • 保安協会点検
  • 年次点検

などが必要です。

低圧化すると、これらが不要になるケースが多く、

年間コスト削減

につながります。


③ 高圧設備トラブルリスクを減らせる

古いキュービクルでは、

  • 漏電
  • 絶縁不良
  • PAS故障
  • 高圧ケーブル劣化

などのリスクがあります。

特に20年以上経過した設備では注意が必要です。

低圧化により、高圧設備そのものを撤去できるため、設備リスクを大きく減らせます。


④ 空き施設でも維持費を下げられる

空き工場や空き店舗では、

「使っていないのに高圧設備維持費だけかかる」

というケースがよくあります。

低圧化によって、

  • 保守費
  • 点検費
  • 更新費

を抑えられます。


キュービクル低圧化のデメリット

① 電気料金が高くなる場合がある

低圧契約では、高圧契約より単価が高くなるケースがあります。

そのため、

  • 使用電力量
  • 稼働時間
  • 動力設備

によっては、逆に電気代が上がることもあります。

事前シミュレーションが非常に重要です。


② 大型設備が使えなくなることがある

低圧では容量制限があります。

そのため、

  • 大型コンプレッサー
  • 大型空調
  • 工作機械

などを多く使用する施設では、低圧化できない場合もあります。


③ 将来の増設に不利な場合もある

将来的に事業拡大予定がある場合、

再び高圧化工事が必要になる可能性もあります。


キュービクル低圧化工事の流れ

1. 現地調査

まずは現場確認を行います。

確認内容は、

  • 現在の契約電力
  • キュービクル容量
  • 使用機器
  • 引込状況
  • 分電盤
  • 幹線容量

などです。


2. 電力会社協議

低圧化できるかどうかを電力会社と協議します。

地域によっては、

  • 引込変更
  • 電柱工事
  • メーター変更

が必要になります。


3. 工事設計

以下の内容を設計します。

  • 幹線変更
  • 分電盤改修
  • 低圧引込
  • ブレーカー容量
  • 動力回路

4. キュービクル撤去工事

不要になった設備を撤去します。

  • キュービクル
  • PAS
  • 高圧ケーブル
  • 支持材

などを撤去するケースがあります。


5. 低圧切替工事

低圧受電へ切り替えます。

停電を伴うケースが多いため、事前調整が重要です。


キュービクル低圧化の費用相場

工事項目費用目安
現地調査無料〜
低圧化工事50万〜300万円
キュービクル撤去20万〜150万円
PAS撤去10万〜50万円
分電盤改修20万〜100万円

※規模・地域・設備状況で変動します。


こんな場合は「低圧化」がおすすめ

以下に当てはまる場合は要検討

  • 電気使用量が減った
  • 空きテナントが増えた
  • キュービクルが古い
  • 更新見積が高額だった
  • 高圧保安費を削減したい
  • 事業縮小予定
  • 小規模運営になった

特に、

「高圧契約を続ける意味があるのか分からない」

という場合は、一度シミュレーションする価値があります。


キュービクル更新と低圧化、どちらが良い?

状況によって最適解は異なる

状況おすすめ
今後拡大予定更新
使用電力が少ない低圧化
古い設備を使っている低圧化検討
工場稼働が縮小低圧化
大型設備が多い更新

重要なのは、

「現在」ではなく「今後5〜10年」

を見据えて判断することです。


2026年は低圧化相談が増えている

2026年は、

  • キュービクル価格高騰
  • 変圧器価格上昇
  • 更新需要増加
  • 老朽設備増加

などにより、

“更新せず低圧化したい”

という相談が非常に増えています。

特に中古設備市場も逼迫しており、

  • 更新納期長期化
  • 工事費高騰

が進んでいます。

そのため、

「今の電力使用量なら低圧で十分では?」

という見直しが全国で進んでいます。


キュービクル低圧化は専門業者への相談が重要

低圧化は、

  • 電力会社協議
  • 幹線計算
  • 動力設備確認
  • 保護協調
  • 撤去工事

など、専門知識が必要です。

また、

  • 「実は低圧化できなかった」
  • 「電気料金が逆に上がった」
  • 「設備容量不足になった」

という失敗例もあります。

そのため、

現地調査と事前シミュレーション

が非常に重要です。


キュービクル低圧化のご相談はこちら

キュービクルソリューションズでは、

  • 高圧→低圧化工事
  • キュービクル撤去
  • PAS撤去
  • 更新 vs 低圧化比較
  • 電気料金シミュレーション

などを対応しています。

「更新すべきか、低圧化すべきか分からない」

という段階でも問題ありません。

まずは現場状況を確認し、最適な方法をご提案いたします。

お問い合わせフォーム